I章:構造の分解

メロディ編 I章「構造の分解」では、メロディを理論的に考察するとはどういうことなのか、その基本を学びます。音の高さ、長さ、半音・全音の関係など、メロディの特徴を分析するための基礎アイテムが解説されます。
  • 01メロディ理論をはじめる

    そもそもメロディに理論などあるのか? その概要について。

  • 02メロディを人の記憶に残す

    メロディを構築するうえで最も基本となる技術、モチーフについて。

  • 03順次進行と跳躍進行

    メロディの音高がどう変化するか。滑らかなメロディと、劇的なメロディを使い分ける。

  • 04半音進行と傾性

    シとド、ミとファ。半音関係にあるこのペアがいかに特別であり、これらをいかに使いこなすか。

  • 05四七抜き音階

    半音関係を排除した音階が生み出す独特なテイストについて。

  • 06音の長さと無音の意識

    長く伸ばすメロディと短く切るメロディ、それぞれの使い方と特徴について。

  • 07歌い出しのタイミング

    小節の頭に対してメロディをどう合わせるか、またそれぞれの型がもたらす印象の違いについて

  • 08様々な音階

    四抜き音階や民族的な音階など、「メジャースケール」以外のいくつかの音階について。

  • 09調性引力論 ❶ 収束と発散

    中心音に対して「収束」する旋律と「発散」する旋律。中心音を基準にしたメロディの分析法について。

  • 10調性引力論 ❷ 傾性について

    メロディ各音が持つ「傾性」について理解を深める第2回目。ファとシ以外の傾性音について。

  • 11調性引力論 ❸ カーネルについて

    ここまでの内容をふまえ、メロディ各音が持つキャラクターをもう一度まとめなおす。

  • 12調性引力論 ❹ 声域区分法

    既存楽曲のメロディを分析するための方法論。音域を区分して分析することで、そのメロディが持つ効果をより明快にする。


II章:旋律と和音

メロディ編 II章「旋律と和音」では、主にメロディとコードの関係性について学んでいきます。よりハイレベルな目線で、メロディを考察していくことになります。
  • 13メロディの水平と垂直

    メロディを分析する際の2種類の視点、水平と垂直について。旋律単体の視点と、コードから考えた視点の複合関係。

  • 14インコード・ディグリー

    コードに対して、メロディがどの位置を取っているか。メロディの位置情報に関する再定義。

  • 15調性引力論 ❺ シェルについて

    インコード・ディグリーが曲想に与える影響を「シェル」と名付け、それぞれの特徴の違いについて論じる。

  • 16Rootシェルの用法

    ストレート・素朴・パワフルなRootシェルの使い方やその実例。実は使い勝手の悪いところを紹介。

  • 173rdシェルの用法

    コードの長短を司る3rdシェルの使い方やその実例。メロディ界のエースである3rdシェルがいかに頻用されているか。

  • 185thシェルの用法

    無色透明でキャラクターの薄い5thシェルの使い方やその実例。3rdよりも5thが好まれる場面について。

  • 197thシェルの用法

    サウンドの複雑さ、リッチさを補強する7thシェルの使い方やその実例。濁りがいかに響きを豊かにするか。

  • 20K/S分析を行う

    I・II章の内容を元に、いかにメロディを分析するかについて。序論の「下手くそなサンプル」がダメだった理由もここで解説。


III章:音階の探究

この章では、ひたすら音階の知識を広げていきます。臨時記号を伴うメロディラインや、独特なキャラクターを持った「教会旋法」について。
  • 21三つの短音階

    マイナーキーにおける、3種類のマイナースケールについて。クラシック調の短調を演出する方法。

  • 22ブルーノート

    ジャズっぽさ、ブルースっぽさを演出する独特なメロディラインについて。

  • 23クロマティック・アプローチ

    臨時記号を伴うメロディのアプローチ方法。アプローチ・ノートと、ターゲット・ノート。

  • 24全音音階

    全音差のみで構成されている特異なスケール、ホールトーンスケールについて。実際の使用例や、曲にする際のポイントなど。

  • 25七つの教会旋法

    かつて教会音楽で使われており、現在でもその特別なサウンドが活用される「教会旋法」の概要。

  • 26ドリア旋法

    主に民族音楽調を表現するのに最適な、ドリア旋法の概要と用法について。使えるコードを4種類に分類。

  • 27ミクソリディア旋法

    主にロック調、明るいポップを作るのに最適な、ミクソリディア旋法について。マイナースケールとの類似性。

  • 28フリジア旋法

    主に暗いBGMや一部のEDMで愛用される、フリジア旋法について。使用上の注意点や、マイナースケールとの比較など。

  • 29教会旋法の総括

    リディア・ロクリア旋法の簡単な紹介と、総まとめ。リディアからロクリアまで、一音ずつの違いで7つのスケールは繋がっている。


IV章:シェルの研究

この章では、「シェル」に関する理解をより深くしていきます。1・3・5・7度以外の濁りを伴う度数をどうメロディで活用するか。また、従来の理論でAvoide Note(回避音)と呼ばれる音の活用法についても解説します。
  • -ゲートウェイ

    メロディ編III章までの内容がきちんと頭に入っているかを確認する試験場です。ここで良い点を取ってから進むのが安心です。

  • 30スラッシュコードとシェル

    スラッシュコードにおいてシェルをどのように取り扱うか。またクラシックが禁則とする転回形の配置について。

  • 31偶数シェルの解決作法

    2・4・6度の「偶数シェル」が解決するパターンをまずは分類。また内部解決と後続解決、解決の競合について。

  • 322ndシェルの用法

    2ndシェルの特徴と用法を、各基調和音と照らし合わせて詳細に解説。9thコードの鋭さ、あるいは短2度が生む強烈な不協和について。

  • 334thシェルの用法

    4thシェルの特徴と用法を、各基調和音と照らし合わせて詳細に解説。メジャーコード上での注意点や、水平/垂直的観点からの考察。

  • 346thシェルの用法

    6thシェルの特徴と用法を、各基調和音と照らし合わせて詳細に解説。アヴォイドノートとされるものについてもその活用法を紹介。

  • 35自然シェルと変位シェル

    基調外和音のシェルについて論じる。変位した音をどのように使うかで変位和音の出方をコントロールする。

  • 36傾性と変位のキャンセル

    二次ドミナントを使用した際に生じる変位シェルと、その変位がもたらす周辺の音との関係の変化、ライン構築の際の注意に付いて。

  • 37パラレルマイナーと変位シェル

    パラレルマイナー使用時に、ミ・ラ・シをどこまで変位させるか。それぞれのコード上での変位音のふるまいに付いて。


V章:ハーモナイズの解剖

メロディが先にあって、そこにコードを付けていく作業、いわゆる「ハーモナイズ」を理論的に解剖することで、コード理論からは発想しにくい可能性を探索する上級者向けの章です。コード編V章と同じく、通常のポップスを作る分にはこのレベルの理論化は必要ないでしょう。メロディ編・コード編IV章までの知識がしっかり入っているのが前提になります。
  • 38オーダーと独立・従属

    コードにメロディを乗せるのか、メロディにコードをつけるのか。作曲における要素の序列・順序・秩序を表す「オーダー」について。また、オーダーからの独立について。

  • 39シェル付けとリシェル

    コードからシェルを選んでメロディにするのではなく、メロディにシェルを与える行為についての用語の整理。

  • 40反行・斜行・並行

    2パートの音が動く際の相互関係について。反行・斜行・並行に伴うシェルの変化、いかに奇数シェルを通るか。

  • 41パリティと接続系

    ハーモナイズのプロセスに思考を慣らすため、メロを固定したままベースを動かし、シェルの偶奇がどのように変わるかを確かめる。

  • 42詳細度数とシェル傾性

    カーネルの傾性とは異なる、シェルの傾性についての詳論。シェル傾性の概念理解と、詳細度数ごとの傾性差。

  • 43単音のハーモナイズ

    単音に対してハーモニーをあてる際の検索の種類やプロセスについて。

  • 44ハーモナイズ ❶3つのプロセス

    旋律に対するハーモナイズを、3つのプロセスに分ける形で形式化し、各工程での思考を可視化する。

  • 45ハーモナイズ ❷文脈の考慮

    同じメロディであっても前後の小節の関係性からふさわしいパリティが変化するケースを取り上げ、ハーモナイズにおける文脈の重要性を確認する。

  • 46ハーモナイズ ❸クオリティで遊ぶ

    メロとベースを確定させた後に、特殊なコードクオリティへクオリティチェンジさせることを考える。

  • 47ハーモナイズ ❹垂直思考と解像度

    コードネーム的思考から離脱して、一音一音を考えながら追加する「垂直思考」を深める。