借用和音とメロディの選択について、SoundQuestの本編がどのような順序を辿るか、既習部分・未習部分含めて説明いたします。
まずI章のクオリティ・チェンジで、「借用」という説明抜きでII・III・VIのメジャー化、I・IV・Vのマイナー化が紹介されますが、ここで「変位和音にメロディを乗せるときは、例えばファが♯になったのならメロディも「ただのファ」は使わずに「ファ♯」にするというのが基本ですが、一概にそうとも言えません。ここはやっぱり、耳で確かめながら体得していくのが一番でしょう。」と説明しています。「一概にそうとも言えない」と断っているのは、後ろの方の章でドンドン応用的な音使いが紹介されていくためです。
ですのでこれを最も原則的な基準として作曲をしてもらい、あとは実際の楽曲の分析、もしくは後ろの章の内容を学ぶことで応用的な例を習得していってもらうというのが、こちらの想定している学習ルートです。
そしてその次II章のパラレルマイナー ❷で、ミラシのフラット選択は自由であることと、どのように選ぶかの参考として2例紹介しています。
ここからが未習の範囲ですが、メロディ編IV章の「傾性と変位のキャンセル」、「パラレルマイナーと変位シェル」という記事で、変位音の傾性、カーネルについてや、ミラシのフラット選択に関するさらなる詳細について述べます。
一方コード編でもVI章にて「ドミナントセブンス上のスケール」をはじめとする記事で、より応用的なスケールについて扱います。スケールの名前について本格的に暗記していくのもこの章です。
そんなわけでIII章まで読み終わった現段階での認識としては、以下のような感じです。
- ノンダイアトニックコードを使った場合、その変位に合わせてメロディに使用する音も変位させるのが基本である(そうでないパターンも存在するが、応用的である)。
- コードネームに含まれない部分の音については、自由に選択ができる。選択の基準についてはパラレルマイナーの記事を参照されたし。
カーネルの疑問をこの段階で抱かれるのはもっともなことだと思いましたので、そこについては本編に補足を追加して、モヤモヤが残らないよう改善していこうと思います!