まず端的に回答すると、いずれも平行調の長調とみなしたうえでの解説となっていました(例:茎=Fキーとしての解説)。
ただ、「ラビリンス」と「茎」はともかく「眩暈」はかなり明確にマイナーキーの曲であるので、メジャースケール基準で解説するのは不適切でした。混乱させてしまいすみません💦
ここに関しては曲を変えたり、「導音」と言わずに平行調のどちらで解釈しても意味が変わらない階名「シ」を用いるなど修正を施そうと思います。
なお問題の根本である平行調の判定の仕方に関してですが、自由派音楽理論では楽曲が箇所ごとにメジャーキー/マイナーキーの間を揺れ動くような考え方を採用しています(コード編I章の「長調・短調の区別について」という記事で説明しています)。この考え方の中では、「ラビリンス」と「茎」は当該箇所周辺でメジャーキーのトゥー・ファイヴ・ワンの動きが見られるので、この場面を長調であると捉える、ないし少なくとも長調“寄り”の状態になっているとして、長調視点でのメロディ分析をすることは妥当な範疇である…という感じです。
とはいえもっと長調らしい長調の曲例があればこんな疑問や混乱を生むこともなかったわけなので、いい曲が見つかり次第差し替えていきたいと思います🙇♂️