「減三度型 Blackadder Chord」について

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  • このトピックには4件の返信、2人の参加者があり、最後に柏崎でぃすこ柏崎でぃすこにより8ヶ月前に更新されました。
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  • 柏崎でぃすこ
      柏崎でぃすこ

      お世話になっております。

      さて今回、「減三度型 Blackadder Chord」という和音を発見し、これについて note を投稿しました。

      https://note.com/ka_disco/n/n68409957da86

      簡単に説明すると、ダブルドミナントと ”IVm” の文脈を重ね合わせて発生させた Blk の一種です。

      減三度の音程を持つ、コード編 VIII 章「Blackadder Chord」にも登場していない、新系統の Blk でした。

      この和音について、この場を借りて皆さんの意見や感想などをお聞きしたいです。

      特に、この和音を使用した実例や先行研究など、何か情報をお持ちの方がいれば、ぜひ教えてください。

      yuta
      yuta
        yuta

        アァ———-すばらしいです:*:✲✿ヾ(*✪‿✪*)ノ✿✲・゚:*:
        記事だと「一応理論上は減3という可能性もある」の一言で済ませて全然掘り下げなかったところ、本当に可能性があったんですね……!!

        考察も非常に適切だと思います。ファ♯とラ♭の共存、およびダブルドミナントが原型と仮定してレが抜けているという状況はかなり増六の和音を思わせます。和声のII巻だとなるほど確かに62ページに載っていましたね。これを見つけたのもすごいし、これを「避けよ」とは言いつつ一応網羅しているこの本もすごい……笑

        分類に関しては、論じ方によってはハーフディミニッシュの3rdが短3→減3に変化したものとしてハーフディミニッシュ系の一種に含めてしまうことも考えられますし、一方で減3度という特異性を重く評価して、これを別個の系統とする見方も十分説得力があると思います!
        なおコードネームの表記については減音程を表す「o」を用いて「♯IVblk(o3)」とすることも考えられます。とはいえダブルフラットもディミニッシュセブンスの減7度を示す際によく見かける記号ですから、パッと見て意味は伝わりやすく、アリだと思います。

        他の音度をベースにとった場合の可能性として、ハーフディミニッシュの代表的存在であるシ-レ-ファ-ラのレを下方変位させて、レ-ファという裏コードやフリジア系のテイストを持ち込み、ド-ミ-ソの和音へと進むというのも、♯IVblk(♭♭3)と全く同じ原理で実現可能そうです。

        シ-レ♭-ファ-ラの和音
        オーディオファイル

        こちら一例として、一周目は4-3-2-2-1と進んで文脈を形成し、二周目にこのIIのところでベースはVIIへ、ウワモノはIIaugへ変えることでシ-レの減3度を伴うVIIblkを作ってみました。

        かなり自然に差し込めて、驚きです((・-・´)))ブリリアント!
        またnote記事からは黙殺された度数の話、文脈と異名同音の話、リアルタイム分析の話など当サイトの細かな主張に共鳴してくださってる感じがしてそれも嬉しいです。

        これで何がしか昔の曲で用例が見つかったりしたら、ぜひとも記事の中にも組み込みたいところです。ひとまず記事の減3度の話のところに注釈をつけてでぃすこさんのnote記事へリンクを飛ばしたりしたいところですが、大丈夫でしょうか?

        柏崎でぃすこ
        柏崎でぃすこ
          柏崎でぃすこ

          yuta さん、読んでくださりありがとうございます!

          VIIblk(o3) の提案と音源作成もありがとうございます。こちらもかなり自然にサウンドしていて、間違いなく減三度ですね!

          note 記事へのリンク、問題ありません。

          私の研究を自由派音楽理論に取り込んでいただけること、大変光栄に思います。

          yuta
            yuta

            アッblk(o3) じゃなくてø7(o3) でしたね。間違えました💧 読みはマイナーセブンスフラットファイブディミニッシュサード…? いやそもそもマイナー(=短3)の要素がないのでディミニッシュサードセブンスフラットファイブ……??
            コードシンボルに「根音省略」の概念があればII9(-5, omit Rt)とかが伝わりやすそうですが……根音省略もない減3度もない現行のシステムの限界を感じるところです。

            さっそく記事にも注釈を追加しました。また記事内で減3度は「一応理論上は可能性あり」という、実践上は使い道がないかのような表現でしたが、今回で実際に使えることが分かったので、「まれに可能性がある」という風に書き直しました。記事がさらに充実しました、本当にありがとうございます!

             

            柏崎でぃすこ
            柏崎でぃすこ
              柏崎でぃすこ

              早速の反映、ありがとうございます!

              読みについてですが、個人的には「ハーフディミニッシュセブンス・ダブルフラットスリー」と呼んでいました。
              ”ø” の記号を採用しない場合、”m7(♭5, ♭♭3)” というふうに表記することになりそうですが、もはやマイナーセブンスの要素がほとんどないですね😆
              あるいは 31 平均律とかから「サブマイナー」といった用語を借りてくるという手も……

              さて既存曲に「減三度型」の使用例が見つかるかどうか、また今後これを使った楽曲が増えていくのかどうか、気になるところですね。

              ありがとうございました!

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