ホーム › チャンネル › 音楽理論 › 自由派音楽理論 › dim7のスラッシュコード表記
「シェル付けとリシェル」の章でわからない点があるので質問させてください。
「海の見える街」についての図中に「VIm → V#○7/VII → VIm/I → VI7/I#」という表記があるのですが、このV#○7/VIIをVII○7と書かないのはなぜなんでしょう?
シェル付けとリシェル
シェルの表記もわざわざ3/Rとなっているからには何か狙いがあるはずと思ったものの、本文では触れられていないので気になっています。
自分なりに考えて、 「後続がVImなので、V#○7はセカンダリードミナントIII7(b9)の根音省略とみなせる。そのV#○7から転じていることを示すためにV#○7/VIIと表記」 といった説明をひねり出してみましたが、この考え方で合ってるでしょうか?
まさにその説明で合っています!! 非常に古典派クラシックの様式を踏襲したように見えるコード進行なので、その見地からコードネームを考えると、「III7(b9)の根音省略」が最適と考えました。
またコードスケール理論の観点から見ても、F♯のディミニッシュセブンスとしてしまうと、理論的にはレ♯じゃなくミ♭が構成音となってしまうという問題もあります。コード編では4つのディミニッシュセブンスは「みんな構成音が同じ」と述べてはいるものの、実際には異名同音の取り方から相応しいdimがどれか決まる時が今回のようにあるんですよね。
ちょっとこの話は「コードネームの判別法」の記事で説明しておくべきかもと思いました。ありがとうございます🙇♂️
なるほど…! 階名でいうなら、
根音省略前のIII7(b9)の構成音: ミ、ソ#、シ、レ、ファ 想定されるスケール: ミ、ファ、ソ#、ラ、シ、ド、レ
V#dim7の構成音: ソ#、シ、レ、ファ 想定されるスケール: ソ#、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ
VIIdim7の構成音: シ、レ、ファ、ラb 想定されるスケール: シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラb
となりますね。
V#dim7ならIII7(b9)の根音省略としてすんなり理解できるけれども、VIIdim7と読み替えたとたんにIII7(b9)から遠ざかってしまう…という感じでしょうか。 理解できたと思います。(たぶん)
ありがとうございました(o_ _)o))
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