綺麗な曲ですね
楽譜を見てみると、key Fで一周目は、IIm I VIIm-5 VImです。
綺麗さは、メロディの変異音と、ベースの偶数シェルからきているようです。
ICD (コード内ディグリー)で、全ての和音に対して、メロディのシェルが2171を奏でています。
7のところで変異音、シャープがついています。クロマティックアプローチですね。
ベースは例えば、IIm に対して、1 3 5を弾きながら、2と4も弾いています。
この音が不思議な綺麗さを出しています。
二周目は、
IIm IIIm-5(13) IIm V7
で、IIm は一週目と同じです。
IIIm-5 のところで、起承転結の転として、変異音-5と、13が足されています。増4度の響きが心地よいです。
メロディのシェルはやはり2172です。
最後の和音はベース以外、途中耳にしたVIIm-5と同じなのですが、V7にすることで、安定感が出ています、起承転結の結びだな、という感じがしますね。
V7のメロディは、他のコードのメロディと違って、シェルが劇的に変わっていて、コード内ディグリーで、6543になっていますね、
下降形の順次進行ですから、やはり直前のIIIm-5の不気味な煌めきから、余韻を感じさせつつ、安らぎを取り戻していくような、終止感がありますね。
こちら楽譜です。
https://www.ninsheetmusic.org/download/pdf/1477
間違ってたらご指摘ください。
こうして見てみると、こんなに綺麗な曲が全然王道進行じゃないのは、自由に曲を作っていいんだと思えてきて、嬉しいですね。