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シャッフルビート

By 2010.10.42023.07.25Ⅱ章:リズムの発展

3. バリエーション

さて、「偶数分割」か「三分割」かの二者択一のような書き方をしましたが、実際にはその中間くらいというパターンもあります!場所によって跳ねたり跳ねなかったりするとか、あるいは曲のうちドラムだけがシャッフルする、など曖昧なものもたくさんあって、その曖昧さがシャッフルの魅力であり奥深さでもあります。

こちらは箇所によってシャッフル度合いを細かく変えたドラムです。“気まぐれ”な演奏になったことで、やや人間味が強く出ています。あまり露骨なシャッフル感を出したくはないがリズミカルにしたいというような場合に、跳ね具合の調節やパート配分をするとよいでしょう。

実際の曲例

ドラムがおおむねシャッフルしているのですが、普通にドコドコ叩く場面があったり、曲全体はまったりしていたりと、跳ねアリと跳ねナシが交ざりあう曲です。

こちらはパートによって跳ねたり跳ねてなかったり、また同じパートでもフレーズの一部分だけ跳ねたりだとか、いろいろと微細な揺れがあって、それが独特のノリを作っています。
上のサンプル内でいうと、「Put it up!」のところはシャッフルしてないですが、ドロップ直前の「メキトゥザメキトゥザ」のところははっきりシャッフルしてますよね。

4. 連符

シャッフルはリズムを「2:1」に分けて「タッカ・タッカ」のリズムを作るわけですが、そうなると当然、「1:1:1」に分けて「タカタ・タカタ」と鳴らすことだって考えられますよね。

こんな風に、拍を3分割して演奏したものを、三連符Tripletといいます。これはシャッフルビートからの派生とも言えますし、3拍子からの派生とも言えます。

こちらは「嘘と煩悩」という繰り返しのフレーズが「タカタ・タッタ」という三連符を活かしたリズムになっています。シャッフルと全く同様の「跳ねた感じ」をこの三連符も有していることがわかるかと思います。

局所的装飾としての連符

この三連符に関しては、全くシャッフルしていないスクエアな楽曲の中で一部だけメロディに使うことで、曲中のアクセントとして用いることもできます。

こちらまず「だけじゃない NO NO NO NO」のところ、それからサビの「幸せが広がる」のところで、拍を3分割する三連符のリズムが使われています。他は4分割がベースで、ここだけ3分割になるのですから、必然的に耳の注意を引きます。そしてそこにちょうど大切なフレーズを持ってくると、すごく説得力のある歌になるわけですね。

連符

拍を3分割するのが三連符ですから、5分割なら五連符、7分割なら七連符と呼ばれる。そうしたものを総称して連符Tupletといいます。三連符以外の連符はリズムをとるのが難しく、ポピュラー音楽よりもジャズやフュージョンといった技巧的ジャンル、もしくは民族音楽といった方面で多く用いられる高度な技法です。ただ現代では打ち込みでいくらでも複雑なリズムが作れますから、それで面白いフレーズにチャレンジする人もいます。

リズムの世界もメロディやコードと同様に、突き詰めると非常に奥の深いものがあります。

まとめ

  • 拍子(または拍)をさらにどのように区切るか、その分割のことを「サブディビジョン」といいます。
  • リズムを1:1(タカタカ)ではなく2:1(タッカタッカ)に分割することを「シャッフル」「スウィング」といいます。シャッフルすることを「跳ねる」ともいいます。
  • シャッフルには、「完全な2:1にしない」「一部の楽器だけ跳ねる」などバリエーションがあります。
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