ポリリズムの見分け方

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  • 見切り発車P
      見切り発車P

      ポリリズムについて質問です。
      どこからどこまでがポリリズムなのかについてです。

      自由派音楽理論のポリリズムの項でも
      スピッツは「実践的」、クリムゾンは「過激」と濃淡を感じますが、
      もっと「薄い」ポリリズムもあると思うのです。

      ・ビートルズのHappiness Is A Warm Gun
       https://youtu.be/vdvnOH060Qg
       間奏でギターやベースが3拍子になるが、ドラムは4拍子をキープする。
       まず間違いなくポリリズムでしょう。

      ・グラント・グリーンがよくやる同じ音形の連発(ラン奏法?)
       https://youtu.be/OdFYaK_nUCs
       同じメロディを連続で弾くことでアクセントがズレていく。
       これもポリリズムといえる。

      ・ファンクミュージックによくある「16分音符3つごとにカッティングするギター」
       https://youtu.be/snIV_-IECsM
       このあたりから怪しくなるのです。
       確かに16分3つごとのアクセントは、ドラムとはズレているのでポリリズムかもしれませんが、
       このタイプのカッティングは小節ごとに「帳尻をあわせて」いるのです。
       よって小節をまたいでズレていく感じは出ません。

      ・ボサノバのバッキングやクラーベ、あるいはセカンドライン
       https://youtu.be/_wXefXHkk3M
       アクセントの位置がズレて行くようにも感じるし、もともと「変わった位置にアクセントがある」ようにも思えます。

      ・ん、ちゃー、んちゃ!
       https://youtu.be/srwxJUXPHvE
       アクセントの位置が8分音符3つ分離れてはいますが、あまりポリリズムを感じません。

      まとめると、「ポリリズム」と「変わった位置にあるアクセント」を見分けるのが、
      考えてみると難しいのではないかということです。
      なにか妙案があればお願いします。

      gashi
      plugmon
        plugmon

        改めて記事を読み返しまして、ポリリズムを説明するのに「アクセント」という語を用いたのが良くなかったかなと反省してます。

        ・周期がずれるタイプのポリリズムについて
        こちらについては、カッティングのギターのように小節末でリセットされるのであれば、それは単一のリズムに合わせに行っているのだから、一般的にポリリズムとは呼ばれません。ただ、リセットの頻度が落ちて「2小節に1回」や「4小節に1回」となったとき、どこからをポリリズムと呼ぶかは明確でないのが実情です。

        ・周期がずれないタイプのポリリズムについて
        当該記事の「§3 周期のずれないポリリズム」にある「4拍子の中で3連符の連打」だとか「3/4拍子と6/8拍子を重ねる」のようなリズムを説明するとき、“Subdivision”という語がよく用いられます。小節をどんな風に「分割」するかを意味する語で、「こっちは4分割、こっちは3分割」などという風に分割方法の異なる演奏が同時にされたとき、これを「異なるSubdivisionによるポリリズム」などと称します。(また、「8分割と16分割」のように単に倍数関係にある場合には、ポリリズムとは言いません。)

        このSubdivisionという語を使わずにアクセントという語を使ったせいで、「パート毎にアクセントが違うなんてよくある話だよな」で困惑させてしまったと思います。最後のビートルズの例で言えば、ギターのアクセントはずれているけども、全員4分割のSubdivisionに沿って演奏しているので、ポリリズムとは呼ばれません。

        ・語の広義/狭義や類語、代替語
        ポリリズムの中でも「複数の拍子が交ざるタイプ」だけを指す言葉として、Polymeterという語もあります。そして人によっては、Polyrhythmという語を「Subdivisionが異なるタイプ」だけに用いるという人もいるようです。
        また「Subdivisionが異なるタイプ」だけを指す言葉として「Cross-rhythm」という語がありますが、しかしこれをPolyrhythmと同義で使う人もいますし、こうした語それぞれについて、微妙に違う見解を述べる色々な人がたくさんいます。

        こうした広義/狭義の解釈や類義語がゴチャつくのは音楽理論ではよくあることで、そういうややこしさもあり、現状当サイトではポリリズムを広義として使い、細かい語は紹介しないという形をとっています。

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        gashi
        見切り発車P
          見切り発車P

          回答ありがとうございます。
          Subdivisionの概念が重要なようですね。

          「不協和音」なんかもそうですが、用語は人によって意味するところが違ったりするので、
          こうしたサイトをまとめるのは大変だろうなと思います。
          これからもよろしくおねがいします。

          estaraqui
            estaraqui

            個人的な目線なのですが私がポリリズムの説明を初めて聞いた時は
            アフリカの6/8のリズムは誰がいつどこでも三連系で取っても良いしイーブン系で取っても良く
            それらが複雑に絡まり同時進行していくのがポリリズムと習いました。
            なので16ビートのアクセント移動の3つ縛りの3連ぽく聞こえるのはポリリズムではなく「トランスフォーメイション」と習いました。
            タカト・タカト・タカト・タカト・タト・タトは「トランスフォーメイション」とインプットされてしまったのでこれをポリリズムと言われると違和感がある。
            まぁ、言葉なんてのは意味は変化するものだからマジョリティ側に合わせにいかないといけないのだろうけど身に染み付いたものはなかなか変えられないですね…

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