王道進行(4536)の派生?

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  • Dai.K
      Dai.K
      (投稿主)

      いわゆる王道進行(4536)を循環するシンプルな構成において、
      サビにあたるセクションの2巡目で、本来3度のポジションを
      アクセント的に7度と思しき音に置き換えている曲を見つけました。(4536 → 4571)

      採譜が正確でないかもしれませんが、
      Dメジャーキーにて
      G A F#m  Bm   G A “A7/C#” D
      というような進行です。

      全体を通しては4536の繰り返しのみなので、このアクセントが曲の特徴になっている印象です。
      4536の変化形、派生形、活用例は多く見かけますが、
      7度を用いた進行に関する理論、効果の説明は見つけられませんでした。
      こちらは音楽理論としては何か呼称があるような確立された用法でしょうか?
      4536のサイクルが非常に馴染み深い分1コードの意外性が大きく、
      なんとも中間的で深みのあるムードを感じ、気になっています。

      理論上の解説や有名な事例などがありましたら、是非ご教示いただけると助かります。

       

      taro yamada

        ドミナントコード(5の和音)の根音省略としてdimコード(7の和音)が使われることがあります。これはその典型的な用例といってよいかと思います。

        このサイトの中ではパッシング・ディミニッシュとかが近いでしょうか

        パッシング・ディミニッシュ

        (この項ではセカンダリードミナントしか説明していませんが、今回のような5の和音でも同じような考え方が適用できると思います。)

         

        4536はもともとマイナートニック(6の和音)へ解決するような進行ですが、それをメジャートニック(1の和音)に解決するように変形させたものと考えてよいと思います。そこで4551という進行ではなんだかつまらないので根音を省略して4571とした感じでしょうか。

         

        具体的にDメジャースケール上で考えてみますと

        4536:G A F#m Bm

        これを基本として、解決先を1の和音に変えてみます

        4531:G A F#m D

        3の和音は6の和音に対してはドミナント的に機能してくれますが、1の和音に対してはあまり解決感を生んでくれないので、3の和音をドミナントコード(5の和音)に変えます

        4551:G A A7 D

        解決感は生まれましたが、A -> A7の進行はベースが連続していてあまり進行感がないので、ベースの音を省略します

        4571:G A C#dim D

        すると、7の和音が現れます

         

        このように考えてみました。参考になれば幸いです。

        Dai.K
        Dai.K
          Dai.K
          (投稿主)

          taro yamada 様

          早速のご回答ありがとうございます。

          3つ目の和音の進行先を工夫したというより、
          最終解決先のバリエーションとしてメジャートニックを想定した結果、
          その手前である3つ目がドミナントを経由しつつ、ルート省略によって7度に置き換わったという考察は大変しっくりきました。

          そう思ってあらためて曲を聴くと、イントロの一部で4551(G-A-A7-D)と思しき、
          やや停滞を感じさせるフリのような箇所があることに気づきました。

          少しトリッキーに感じる展開でも、
          聴感上破綻していない流れには理論上の道筋があるという実例に思えます。
          ありがとうございます。

           

          taro yamada
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